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システム活用術

そもそもシステムって?

中小企業の経営者の方に「システムエンジニアです」とお伝えすると、「システムエンジニア?ホームページを作っているのですか?」と尋ねられることがよくあります。システムエンジニアはシステムを構築する仕事なのですが、そもそもシステムって何のことでしょうか?システムと言えば目に見えない商品で、どちらかと言えば商品というよりサービスといった方が良いかもしれません。しかしながら、このシステムという代物がなければ日常の生活は成り立たない状況になっております。

例えば、銀行のATM。キャッシュカードをATMに入れて、暗証番号と金額を入力するとお金が出てきます。たったこれだけの作業でもいろいろな手続きが行われています。

 

 

 

上記のような手続きはいろいろな言語でプログラムを書くこと(プログラミング)で実現しています。

同じように新幹線の座席の指定や駅の改札機、オンラインショッピングやスーパーのレジなど日常の生活のありとあらゆるところで、このような手続きが行われて(プログラムが組み込まれて)います。システムは電気や水道といったライフラインと同じように日常生活では欠かすことができない存在です。一旦、システムトラブルが発生すると、お金が引き出せなくなったり、クレジットカードが使えなくなったり、新幹線や飛行機にも乗れなくなってしまいます。

もう一方で、システムは新しいサービスを生み出します。例えば、いまは当たり前になっているPOSシステム。このシステムはスーパーなどで商品を購入するとそのデータが一元的に管理され、販売情報の管理、売れ筋商品の分析などに使われています。スーパーに魅力的な商品が並んでいるのも小売業者がPOSシステムを活用して、多様化する消費者のニーズにあった商品を販売しているからなのです。もしPOSシステムがなければ、消費者はスーパーには魅力ある商品が並ばず、また小売業者は売上が伸びず、在庫が残ってしまいます。

POSシステムのメリットは販売管理だけではありません。消費者が精算のためレジに向かいのですが、バーコードをスキャンして素早く買い物が出来ず、商品をひとつひとつに値札を貼って、それをレジで金額を入力してもらわなければなりません。

ATMや新幹線の座席指定のように直接サービスを提供するシステムもあれば、POSシステムのように間接的に生活の質の向上するシステムもあります。さらにインフラが整備された現在では異業種間でシステムの連携が実現し、次から次への新たなサービスが提供されています。ホームページで株の取引が行えたり、コンビニエンスストアでお金が引き出せたり、とどんどんサービスは拡大しています。

システムエンジニアは、どんなサービスが世の中で受け入れられるのか、どうすれば業務を効率化できるシステムを構築できるのかといった事をクライアントと一緒に検討するだけではなく、どういった手続きを行えばよりスムーズに高品質なシステムが構築できるのか、またどの言語やマシンを使えば費用対効果が出せるかなど、専門的な知識も用いてシステム構築を実現させることが仕事です。

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