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情報分析(おむつとビール)

「データマイニング」っていう言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?データマイニングというのは「いっけん意味のないような大量に蓄積されたデータを解析して、その中に潜むデータ間の相関関係や法則性などを探し出す技術」の事です。

データマイニングの一例にバスケット分析という手法があります。この分析手法はPOSデータなどの取引データを分析する手法です。この分析方法でよく例えられる話として「おむつを買った人はビールを買う傾向がある」というものがあります。

なぜ、このような法則があるのかを示す例として、コンビニエンスストアを舞台にします。コンビニエンスストアでこれまでの販売データを分析したところ、深夜に30代の男性がおむつと一緒にビールを買っているという傾向が発見されました。(基本的にコンビニエンスストアでは、購入者の年代と性別を入力してから商品のレジを打ちます。)おむつという消耗品はお母さんが安売りスーパーで購入するイメージがあり、基本的に定価販売のコンビニエンスストアでは購入しないものという印象が強いでのはないでしょうか?

そこでこの傾向を分析すると、深夜、紙おむつが突然切れてしまい、お母さんに「いま営業しているところはコンビニだから、コンビニで紙おむつを買ってきて」と言われたお父さんが、コンビニンスストアに行き、紙おむつを購入したあと、「愛する我が子のためにここまで来たのだ、自分にもご褒美をあげよう」と思い、ビールを購入し、それ以降は自分がビールを飲みたい時には、紙おむつを買いに行くという名目でコンビニンスストアに向かっているのではないかと想像できます。

 

この分析データを活用して、単位面積当たりの販売回転数を上げるため、深夜になると紙おむつをビールの近くに置くなどの工夫をして売上アップを図ることができるようになります。

このデータマイニングを活用することによって、潜在的な消費者のニーズを引き出すことや、商品の陳列の参考にするなどいろいろな場面で工夫することができます。このデータマイニングを活用するためには情報を蓄積し、そしてその情報を分析しなければなりません。このデータを蓄積して分析できるツールがシステムであり、このシステムを活用することで事業が大きく広がる可能性を秘めています。

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